漢方医学の源泉が食文化にあるように、皮膚病と食にも強い因果関係が成立していると考えられています。日本人に皮膚病が急増したのが、経済の高度成長以降のこと。つまり、その頃から食生活が大きく変わってきたことが原因だと言われています。飽食と動物性食品、加工食品、保存食品の増加は、皮膚病の増加をもたらしたと言っても過言ではないかもしれません。
皮膚病の患者から、過剰と不足それぞれの栄養素を探り出し、正しい食生活を指導し、実践してもらったら、初期の皮膚病であればほとんど治ってしまうほど、食と皮膚病は深く関係しているのです。
食生活の基本は、やはり一日三食とることです。現代人は、肉や油を過剰に摂取する傾向があります。高脂肪、高たんぱく、高カロリー。このような食生活をつづけていたのでは、体のどこかに異常が出ないほうが不思議なくらいです。
中でも、エネルギーの摂取過剰は皮膚病増加の一番の原因と言われています。エネルギーのもとになっているたんぱく質は、不足するとエネルギーが失われますが、過剰摂取するとアレルギー体質をつくりやすい傾向があるようです。
また、加工食品などに含まれている食品添加物も体の新陳代謝に悪影響を及ぼし、皮膚病の原因ともなりかねません。しかし、現代の生活において、これら添加物を完全に取り除くことは不可能と言えます。
そこで、皮膚病の予防・改善には、これらの物質を対外へ排出する何らかの手立てが必要になるのです。それは、野菜や海藻類を多くとることです。野菜、海藻類、殻類などに多く含まれている食物繊維が、便とともにこれらの物質の排出も促してくれるからです。
以上に気をつけるだけでも乾燥肌対策効果が見込めます。ぜひ気をつけてみてください。