疥癬病(疥癬症)の治療薬には、駆虫薬、内服薬、塗布薬があります。多くの治療薬がありますので、ひとつずつ解説していきます。
オイラックス
痒み止めとして開発されたことで知られているオイラックスですが、もともとはこの疥癬病治療のために開発された治療薬なのです。しかしオイラックスは一回の殺虫効果が弱いため疥癬にはそれほど効きません。予防薬として使用するのが現実的と言えるでしょう。
安息香酸ベンジル
オイラックスよりは殺虫効果が高い液体の薬品です。独特の臭気があり医薬品ではないので、軟膏やローションと調剤し使用します。毒性のデータは乏しいのですが、口から吸引したり、皮膚に多量に塗布すると頭痛などなんらかの抗体反応がでると言われています。
ムトーハップ
ムトーハップは殺虫効果の弱い治療薬です。疥癬(ダニ)の駆除能力が低いので、ムトーハップも疥癬の予防薬という認識のほうが現実的です。またムトーハップは刺激が強く乾燥効果がありますので、使いすぎると肌あれや乾燥肌に繋がりますので注意が必要です。
イオウサリチル酸チアントール
イオウサリチル酸チアントールには疥癬の原因であるダニ(寄生虫)の発育を防止する効果があります。しかし皮膚への浸透力の高いサリチル酸は肝機能の障害を起こす危険性もあるので前進塗布治療の際は注意が必要です。
リンデン(γ−BHC)
リンデン(γ−BHC)は最も殺虫効果が強力でかつ安全性が高い殺虫薬です。BHCはα,β,γ,δと4種類ありますが、リンデン(γ−BHC)が最も強力です。
ペルメトリン
最近の臨床結果で、リンデン(γ−BHC)より効果が高いと見られているペルメトリンですが、ペルメトリンを使用するデメリットとしてアレルギー性接触皮膚炎を起こしやすくなることが挙げられます。しかし海外ではこのペルメトリンが最初に使用する薬剤として浸透しており、一部商品化もされているようです。