そもそも疥癬病(疥癬症)は、犬や猫などのペットに多く見られる皮膚疾患です。犬や猫が疥癬病になると激しい痒みから狂ったように全身を長時間かき続けます。症状がひどい場合は夜中かきつづける場合もあるくらいです。
人の疥癬病と同じく、ペット同士の接触により簡単に感染します。ペットから人、あるいは、犬から猫へ疥癬(ダニ)は生息しつづけられる環境があればどんどん増殖し続けるのです。
犬や猫が疥癬病になった場合、全身をかきむしり、肌は赤くなり白いふけのようなものが付着します。さらに悪化すると患部の毛が抜けおち、患部がいっそうさらけ出される格好となります。
治療は、駆虫薬の注射か塗布薬の塗布を中心に行いますが、症状がひどい場合は、内服薬も併用します。これらの治療薬が効き出すと、およそ2週間から3週間で痒みがなくなり、1〜2ヶ月で完治します。、荒れ果てていた患部の肌は元も姿を取り戻し、抜け落ちた毛も徐々に生えてきます。
しかしここで注意したいのは、これらの治療薬が疥癬(ダニ)の卵には効果がないということです。疥癬は卵が孵化するまでの間皮膚内に潜伏しますので、孵化する頃のタイミングを見計らって一定期間は治療薬を投与し続ける必要があるのです。
疥癬病(疥癬症)の治療薬には、駆虫薬、内服薬、塗布薬があります。多くの治療薬がありますので、比較的有名なオイラックスと安息香酸ベンジルをご紹介します。
オイラックス
痒み止めとして開発されたことで知られているオイラックスですが、もともとはこの疥癬病治療のために開発された治療薬なのです。しかしオイラックスは一回の殺虫効果が弱いため疥癬にはそれほど効きません。予防薬として使用するのが現実的と言えるでしょう。
安息香酸ベンジル
オイラックスよりは殺虫効果が高い液体の薬品です。独特の臭気があり医薬品ではないので、軟膏やローションと調剤し使用します。毒性のデータは乏しいのですが、口から吸引したり、皮膚に多量に塗布すると頭痛などなんらかの抗体反応がでると言われています。