接触皮膚炎になると、かぶれた肌の患部から強いかゆみが生じます。悪化した場合は、強いかゆみだけでなく、炎症することもありますので注意が必要です。刺激性の高い物質により発症した接触皮膚炎は仕方のない面もありますが、特定物質により発症するアレルギー性接触皮膚炎は、個人により炎症対策が違いますのでさらに治療法を探る必要があります。
肌(皮膚)の乾燥や、敏感肌、各種皮膚炎の長期化により、肌(皮膚)のバリア機能が低下した場合には、それまで使用していた化粧品の類でも接触皮膚炎(アレルギー性)が発症する場合もありますので、その使用には十分注意するようにしてください。
発症するとかゆくなり、患部が悪化することで肌(皮膚)が次第に赤みを帯びます。更に症状が進行すると炎症部分に水泡が出来ます。場合によっては該当箇所が壊死(えし)します。壊死(えし)とは、生体の一部の組織や細胞が死ぬことで例えば火傷をした部分などに生じる状態を言います。大抵皮膚炎の悪化は、強いかゆみが我慢できずに患部をかきむしってしまう事が引きがねになりますので、まずは患部を掻かないこと、掻かない工夫をすることが大切です。
接触皮膚炎かどうか判断が難しい場合は、勝手に自分で判断せずに専門医に診てもらうようにしましょう。アレルギー性接触皮膚炎は、時間が経って発症する場合が多いので原因特定が困難な場合が多いのです。
病院で受診した際には専門医は患部のパッチ検査を行いアレルギー性物質の特定を行います。ですので、安易に市販の薬品に手を出したりせず適切な処置が必要です。病院にもいかず勝手な判断で、そのまま放置しておくと完治まで長期に及ぶことさえありますので注意してください。
原因が特定されればその物質には一切触れないこと。これが接触皮膚炎を治療する基本となります。病院の治療としては、肌(皮膚)の表面にステロイドなどを塗るか、内服薬として抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の使用が考えられますが、詳しくは病院でお尋ねください。