通常、乾燥肌になるとかゆみを発します。では、なぜ肌(皮膚)が乾燥するとかゆくなるのでしょうか?正常な肌(皮膚)では、皮脂腺から皮脂がしっかり分泌され、角質細胞のすきまにある角質細胞間脂質にもたっぷり存在し、常に潤う状態が保たれています。皮脂は汗腺から出る汗の水分と混ざり合って、クリーム状の膜となり角層の表面を覆い、水分の蒸発を防いでいます。この皮脂膜と角質細胞間脂質の保湿機能によって、皮膚は外からの物理的な刺激や科学的な刺激から守られているのです。
しかし、外気の乾燥により肌(皮膚)が乾燥すると皮脂膜が壊れ、水分が蒸発するため皮膚を保護する機能(ブロック機能)が麻痺します。その為、皮膚は様々な刺激を直接受けやすくなってしまい、ちょっとした刺激でかゆくなったり、乾燥肌以外にも敏感肌やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を起こしてしまうケースも少なくはありません。
乾燥肌にはこの他、老人性乾燥肌と幼児性乾燥肌があります。老人性乾燥肌は、肌(皮膚)が乾燥する最大の理由が「加齢」です。加齢とは、ご想像のとおり年齢を重ねる、年をとるということですよね。誰しも年齢を重ねるにつれて皮膚の発汗や皮脂の分泌機能が衰えてきます。また、年齢があがるにつれて角質細胞間脂質も減少していくことも分かっています。それが原因で肌(皮膚)が乾燥しやすくなるのです。
一方、幼児性乾燥肌とは、10歳未満の幼児に良く見られる乾燥肌を指します。10歳未満の幼児の肌は未熟で、肌(皮膚)の角質の水分量は老人の水分量よりも少ないと言われています。そのためか、肌表面が見た目で乾いていたり、カサカサしていたりという状況を良く見かけます。しかし、幼児の肌に直接触った感じが少しザラついたり、カサカサするという程度であれば許容の範囲とされます。幼児の場合は、これだけで乾燥肌と判断するには少々早いようです。患部にかゆみや赤みがないのでしたら、過度に敏感になる必要はないようです。