あなたの肌保湿法は正しいですか?自信もって「ハイっ」と答えた方でも以外に間違っている事ってあります。肌の保湿は皮膚に含まれる水分の乾燥予防が必須です。乾燥しやすい冬、肌から水分が奪われます。水分が乾燥することで乾燥肌になります。そこで肌保湿を試みるのですが、肌の水分を維持するには、油でフタをすれば良い!?と思われている方がいまだにいらっしゃいます。つまりクリームなどの保湿剤で上塗りするのです。
皮脂が肌の乾燥を予防すると長い間信じられてきた為にこのような古い保湿法を未だに信じられています。ですが実は最近の科学的分析で皮脂の保湿効果の低いことが分かってきました。乾燥肌になるのは、単に肌の水分が乾燥するからではなく、保湿力を発揮するセラミド(角質細胞間脂質)が減少するからで、加齢とともに皮脂が減るのもセラミドが減少するからなのです。乾燥肌になるからと言って、皮脂を補う為にクリームや保湿剤を塗ると肌荒れ等他の皮膚疾患を誘発させる恐れがあるので注意が必要です。
乾燥肌の場合、保湿は欠かせないことは今や常識となっていますが、顔と身体により保湿法を変える工夫も必要なことを再認識しなければなりません。顔には、セラミド配合やヒルアロン酸配合の保湿剤がお勧めで、身体には尿素配合の保湿剤(クリーム)が最適です。
以外に知られていないのが保湿剤や保湿クリームの基材の重要性です。基材とは、例えば、セラミド10%配合の保湿剤がある場合の残り90%にあたる部分のクリームのことです。セラミドやヒルアロン酸が配合される割合も重要ですが、残りのクリームがどのような成分で出来ているかによって保湿効果が違います。保湿クリーム購入時には成分表示を注意して調べてみましょう。
正しいスキンケアは、肌のもつ役割をしっかり理解したうえで、適切な対応をとることがポイントとなります。では、肌が持つ役割について考えてみましょう。
▼肌が持つ3つの役割
これら肌の3大役割を安定的に稼動させ、自己再生力を常に高いレベルに保つことが、スキンケアのポイントになります。つまり、肌を清潔に保ちキメを整え、肌に潤いを与え持続させること、最後に紫外線等からの外的ダメージから肌を守ることが必要条件というわけなのです。長時間勤務、苛酷労働によるストレス、社会の手助けのない子育て環境など、現代のおかれている環境は非常にきびしいものがありますが、肌(皮膚)の役目を考えるとうまく付き合っていかなければならないと言えます。
顔のスキンケア(洗顔スキンケア)の基本は、入浴時に体を洗うのと同じで、皮脂の多い部位、汗の量の多い部位を中心に洗浄することです。顔で言えば、Tの部分(Tゾーンと言われる皮脂の分泌が特に多いとされる範囲です)。額から眉間、鼻まわり、口まわりにかけてが特に皮脂が多い部位です。このTゾーンを中心に念入りに洗顔し、後半で、残りの部位を洗浄するといったようにメリハリをつけるのが非常に重要です。洗顔後しっかりとすすいだら、タオルで押さえるようにふいて終了です。最後にタオルで顔の皮膚を傷つけるとバリア構造が破壊されますので、やさしく洗顔した意味がなくなりますから注意が必要です。